いつもは、お正月くらいは家事から解放されたいモード全開で
大晦日にすべて終わらせ、お正月を過ごすのがここ最近のパターンでしたが
今年のお正月は逆転
何年振りかで、おもてなし料理を全品、自作するハレ時間です。
使う道具も初物がいっぱいで
そのほとんどが、初チャレンジのお料理でしたが
中でも、和菓子を手作りしていて気づいたこと。
それは、黒豆餡を作っていたときです。
「黒豆を柔らかく煮て皮をむく」
文字数にすると13文字で終わってしまうその作業ですが
やり始めてわかったのは、一粒一粒しか剥けないこと。。。
ボールにいっぱいの黒豆の一粒一粒
「やってみないとわからないことがある
やってみたことのないことは、
わかっているようで、実は何もわかっていないことが多い。。。」by fujita
その単純作業を始めて1分半までは、
「え゛~ 果てしない~(>_<) 私には無理だわ。。。 やっぱりやめようかな。。。。」
それでも続けていると、2分過ぎには、
「もっとまとめて一気剥きできる方法は・・・」を考え始めます。
そして、あれこれ、あれこれ、試すも、どれもしっくりこず。。。
でも、3分半には、まとめて一気を諦め。。。
「一粒一粒・・・」を受け入れた途端に
右手と左手を最も効率よく使い
最もスピーディーに剥く最善の方法を見つけ出し。。。
4分過ぎには、「おや?以外に楽しいぞ!」になり。。。
5分もすれば、「無の境地」。。。。
人生とは、こういうものです。
やり続ける中で、見つけられるものがあり、
押しやる心があるうちは、知恵が働かないけれど、
そのことを避けたりせず、自分でやるしかないと受け入れた途端に知恵が生まれ
始まりの頃には、想像もつかない時間が顕れるのです。
和菓子までも手作りすることは誰にも言っていないので
無かったことにすることもできるからこそ、
「やめようかな。。。」という心理が働きます。
でも、その微細な瞬間に人生の分かれ道がある。
人の「慣れ」 をどう利点にしていくのか。。。 という感じでしょうか。
2014年
きっと、今まで以上に自分の内側を探究する時間がいっぱいになる予感です。