室礼というお稽古を始めてから今月で丸三年になる。
石の上にも三年というが
そのお稽古は尽きることなく、どんどん後ろへ下がっていく感じがする。
つまり、お稽古のたびに、不足が増えていくのだ。
するとこんな言葉をいただいた。
稽古とは、古(いにしえ)を稽(かんがえる、かえりみる)ことだから
どんどん後ろに行くのだと。
そうだ。どんどん上手になっていく感覚のレッスンとはわけが違う。
お稽古が進めば進むほど、どんどん出来ていないことを確認することになる。
感覚的には、どんどん下手になっているように思えるのだ。
だから、自分の「学ぶ人」は続いていく。
きっと、今世、謙虚に生きることの大切さを忘れぬよう
私に授けられたものだろう。
どんどん後退しているのに
同時に、熟成と上昇と進歩を感じる。
これが、私が三年かけて手にした自然時間のひとつ。
日本文化に触れたからこそ、得られた知恵だな。。。。
10月18日はハレ暦講座。