ハレ暦講座では、
時と心を供え、もの言わぬ空間に物語をつくる時間を生み出していますが
立春を過ぎ、時を活けた「水仙」も、葉と花の位置を手直しです。
講座にご参加くださっている方は、
何が変わったのかお分かりですよね。。。。
そして、なぜ変わるのかもお分かりですよね。
こうして日常の中で行いをしていると
時とは、本当にかけがえのないものだと
ゆっくり、ゆっくり、沁みて行きます。
水仙は同じ場所に群がって生えることから
仏教語の群生の見立てでもあると思うのです。
わが家は浄土真宗
浄土真宗と言えば、正信偈。
子供の頃から
帰命無量寿如来~ 南無不可思議光~
繰り返し、繰り返しのうちに、耳で覚え唱えていたお経
その中にも出てくる群生
「一切群生蒙光照」
~すべてのいのちあるものが、この光明に照らされている~
この年になって、ようやくそのお経の意味を知り
心の底から感じるひと時です。
そして、水仙には思いがいっぱいな私。
品種は違いますが、わが家の庭にも毎年水仙が咲きます。
それは母が生前に植えた球根。
26年たった今も、花を咲かせるのです。
少しうつむきがちに咲く水仙
それを見るたびに、母が私に教えた「謙虚に生きること」を思い出すのです。
今日の外は、雪が舞っていますが。。。
水仙と共に、思いを供え 春を待ちわびます。