今日は、用事があって、出身中学校の校下内 高岡市金屋町に。
高岡鋳物発祥の地「金屋町」
石畳と千本格子の町並みが残る町です。
懐かしい。。。。
私が生まれた家は、写真のような立派な旧家ではありませんでしたが、
同じように、表は千本格子でしたので、ホント、懐かしい。。。
歩きながら、ああ、ここは○○ちゃんの家、こっちは○○ちゃん・・・という具合でしたが
そう言えば、このあたりにコークス置き場があったなぁ。。。と思っているうちに
大きな煙突発見!
これまた、懐かしい!
みなさま、ご存じですか? キューポラ
映画もののけ姫に出てくる「たたら」はご存じですよね。
鉄を溶かすための火を起こす炉に風をおくるために、たくさんの人で、送風板を踏む場面。
この鋳物の町でも行われていたそうで、
そこで生まれたのが「やがえふ節」
小学校だったか中学校だったか、運動会の最後には必ずみんなで踊っていましたが
何の意味も考えることがなかったため、何の疑問を持つこともなく、歴史的背景を調べることすら無く
豆絞りの手ぬぐいを首にかけて
♪ えんやしゃ やっしゃい やがえ~ふ ♪ と歌いながら踊っていました。
そのたたらを踏む作業は、大変な重労働だったそうで、
その作業の調子を合わせるのと、重労働を紛らわせるために生まれた歌だと知ったのは
ごく最近のことです。
その重労働から解放させたのがこのキューポラ。
たたらを踏む代わりに、蒸気機関や電気を動力で送風し、燃料も木炭からより高熱を得られるコークスに。
この煙突は、熱効率が高まる仕組みに欠かせないものらしい。。。
あのコークス置き場は、そのためのものだったのですね。
今の若い人には、コークスもわからないか。。。
石炭を蒸し焼きにしたものです。
ちなみに、余談ですが、私が小学校に入学した頃の学校のストーブは、コークスをくべていました。
学校内にコークス置き場があって、バケツを持って用務員のおじさんにコークスをもらいにいく。灯油のストーブはありませんでした。
そう思うと、この文明の進化は驚異ですね。
このキューポラと煙突は、1924年に建設され、1998年まで稼勤していたそうですよ。
すごいですね。。。74年間。テクノスフィアと共に生きた煙突ですね
この町は前田利長が町の繁栄を図るため7人の鋳物師をこの町に移住させ
多くの特権を与えていたそうですよ。
その利長公への報恩感謝の心を表すため、毎年、利長公の命日にあたる6月20日に
「ご印祭り」というのが開催されています。
全国の銅器生産の95%を占める高岡銅器。
ロイヤルプリンセスでオススメしているおりんも
そんな歴史を持つ町から生まれたものですよ。
これ以上、物質的な進化は無いであろう現在。
それでも、それほどまでに驚異的な進化を生み出すのは
人の意識や精神。
その意識や精神とエネルギーを、今の時代に必要なものに向ければ
きっと、成し遂げられるものがあるはず。
そのためにも、この地球の、新しい時代を正しく理解し
新しい時代にふさわしい精神に私たちが進化することの大切さも改めて思います。
何を大切にして
何を止めるのか。
大切にするのも、止めるのも、勇気がいることも多々だったりしますが、
ゆるぎない思いで成し遂げたいなと思います。
目先の便利さや利益に囚われないで、
宇宙の一人としての役割は全うしたい。。。そんな感じですね。