形代と書いて「かたしろ」と読みますが
よく見かけるのは、6月と12月に神社で行われる大祓の時に
人の形をかたどった和紙で、自分の穢れを移して祓うのに使います。
「人形(ひとがた)」とも言いますね。
私たちには、「知らず知らずのうちに犯す罪」というのがあります。
よくセミナーでお話しすることが多いのですが
なんだかんだと言って、私たちは自分のことを、そう悪人ではないと思っているものです。
でも、結構な罪を犯しているのも現実。
では、罪とは何でしょう。。。
これは、どの視点から見るかによって善悪などというものは簡単にひっくり返ってしまいます。
ただ、その大元を辿っていくと、普遍的な罪とは
やはり、宇宙の秩序や自然の法則に心を合わせて、その中に生きようとしないこと・・・
のように思います。
いつ満月かも知らず、
その影響や繋がりをも不要とし
人間の力ですべてが成し遂げられると錯覚していくこと。
2008年3月、ローマ法王庁が発表した新たな7つの大罪は、
遺伝子改造・人体実験・環境汚染・社会的不公正・貧困・過度な裕福さ・麻薬中毒です。
これらをただいけないこととして禁止していくというよりは、
そんなことをしようとも思わない意識作りが大切ですね。
遺伝子改造に関しては、「医療」の分野で広がっていることもあり、
一言で罪だと片付けるには、難しいと私は感じますが、
それでも、根底に宇宙の秩序や自然の法則に心を合わせているベースがあるかどうかで
大きく変わってしまうように思います。
日本人は、祓いの文化を持っていて
節目、節目で、知らず知らずも、知りながらも含め、犯した罪や過ち、
心身のけがれを祓い清め、禊ぎながら生きることを続けてきました。
それは、自然の法則に心を合わせることで生まれた智恵ですね。
別に、大祓まで待つ必要はありません。
自分がふと思ったときに。 それが最適な「時」であり、ハレ時間となるでしょう。
そして、実は、桃の節供、雛祭りもその禊ぎの時です。
次回のハレ暦講座(3月10日)では、桃の節供、雛祭りをテーマに
奉書紙を使って、「形代作り」も行います。
自分の罪は、自分で払えるようになる。それを目指したいと思います。
過去のことやら、何やら、自分は抱えているものが多いな。。。と思う方
何となく、重いな。。。と思う方、
どうぞ、ご参加下さいませ。
桃の節供は水の節供でもあります。
水に流して、清々しく時を過ごせますように。。。。