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見立ての日本文化

inyang

中国で学んだ医学気功では、この宇宙大自然の中にと脈々と流れる生命エネルギー「気」を体内に取り込むことが基本でした。
陰陽、五行、そして八つの方位と時間、八種類の自然現象の気を組み合わせて体内に吸収していくものです。

もちろん、それらの理論はどれだけ学んでも修得したことにはならず、実践の中の「実感」でしか、それを測ることはできないのですが、
ハレ暦講座の準備をしていて、ふと思いました。

日本には、その目には見えない世界のことを形にする「見立て」という文化があります。
雲を掴むような「気」の世界を、形にする文化です。

それは、伝統行事や供えの中にあり、目には見えない世界を実感し
すでに形としてある物質界のものの中から共通するものをピックアップし
意味あるものとして繋げていく行いです。

そうしているうちに、
先日、東京ドームで開催されていた「世界らん展」を伝える番組で
「モンキー」という種の花が紹介されていました。
ph_highlight01m01どうみて、お猿さん。
画像元はこちらの公式サイトです。
別の画像もありますよ。
http://www.jgpweb.com/highlight01/01/

この映像を見た瞬間に、こう思いました。
宇宙には、私たちがお猿さんと認識できる「気」の種類があって
それが様々な時間と条件によって、植物になったり、動物になったりしているに過ぎない。でも、もとは同じ「気」

古代の先人たちは、今の現代人より「気」を感じる扉が開いていて、見える世界と見えない世界を上手に取り繋ぎ、見立て、それが伝統行事になり、年中行事になっているのだと。 単なる偶然でも、こじつけでもなく。。。。

原点となる「気の型」をしっかりと身につけていけば、
新しい時代の、新しい「もの」が割り当てられていってもいくでしょうね。

それでも、ここでもまず「型」を知ることからですね。

次回のハレ暦講座は、辰と巳  おひな様を通した自然時間です。
辰も巳も神社の御祭神として崇拝されているものですね。
どうぞ、素敵なハレ時間が広がりますように。。。。
https://fujita-sayuri.com/2013/02/21/0310har/

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