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想定外

人智を越えた今回の災害。
想定外の数々。
 
もともと、自然とは、人智を越えるもの。
日本人はそれを観じることが得意で、
自然への敬意、畏怖とともに文化を作ってきました。
すべてに「命」や「力」を観じ
おかげさまを抱きながら、共生の道を歩いていました。
 
それを、いつしか「支配」できると錯覚した。
科学技術の発達と共に、人間に錯覚が。。。。
そして、環境を、「与えられるもの」から「作るもの」に変えてしまった。
 
それと同時に与えられている感謝、おかげさまも薄れ
目の前の行いが、どんな影響を拡大させていくのかを
精確に感じることができなくなった。
 
多くの「人ごと」を生み
ひたすら目の前のことに執着していく時間。
 
原発に想定外なんて許されるはずがない。
プルトニウムの半減期は2万4千年。
自然界に無いものですから
自然界に活かされる生体が影響を受けないはずがありません。
 
それなのに、経済活動を行うためには必要だと進めてきた私たち。
万一の怖さを知りながらも、仕方ないと見て見ぬふりしてきた私たち。
 
全員が破壊者の一員です。
厳しいかもしれませんが、すべてが加害者です。
私も、あなたも。 特に被災地でない私たちが。
  
その恩恵を受けて生活を続けてきたのですから。
 
もし、本当に自然と共振していたら、
自然を共感していたら
その怖さも、もっともっと本当に観じていたら、行動が変わっていたはず。
 
それを止めているのは、「エゴ」なのです。
目先の利益、目先の便利さを優先させた「エゴ」
不安と触れたくないと思う「エゴ」
 
今ここから、新しい時間を!
 
ひとり一人がもう一度、無になって
どんな生き方をするかを考えるとき。
 
もう一度、無になって
どんな社会を創りたいか思い描くとき。
 
でも・・・ だって・・・ は一旦横に置いて
純粋な志を立てるとき。
 
その想念が、何かを変えていく力を持つことを
私たちは、今までたくさん経験してきたはず。
 
ただ、願うではなくて
差し出す行動も必要です。
 
被災地への支援は、
自分たちのこれまでの生き様の懺悔としてなのです。
 
自分たちの生き様によって、消えた多くの命。
危機と直面している多くの命。
 
小さすぎる一歩と悲観せず
しっかりと進みましょう!
 
大切な一歩です。
 
 
 
 
 

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